アデノウイルス感染症

アデノウイルス感染症

5~7日の潜伏期間(感染してから症状がでるまで)の後39~40度の高熱ではじまり、熱が3~5日続きます。

典型的な場合は、扁桃炎をおこし、扁桃腺に白い膿がつきます。だんだん咳が出てきたり、鼻がつまって息苦しくなったりすることもありますが、熱のわりに元気なことが多いです。

 

 目にも感染しやすく、結膜炎(目の充血、めやに)を伴う場合は、プール熱(咽頭結膜熱)と呼ばれます。

その他、頭痛、下痢などを伴うこともあります。

治療

処方するお薬は熱さましくらいです。ウイルスですので抗菌薬(抗生物質)はまったく効果がありません。基本的には、日にち薬であり、対症療法(症状を緩和させる治療)を行いながら自然に治るのを待つという対応となります。

家庭で気をつけること

 ①  高い熱 : 3~5日間くらい高い熱が続きます。熱が長引くことは一定覚悟してください。熱さましを上手に使ってのりきりましょう。


 ②  食 事 :食べれるならば、普段通りの食事でOKです。のどが痛く熱も高いため、普段どおり食べれない場合もあります。

  プリン、ゼリー、アイスクリーム、さましたおじや、グラタンなど口あたりのよいものを与えましょう。

 

 ③  水 分 : 水分はしっかりと摂らせて下さい。

  麦茶、イオン飲料(経口補水液、アクアライトなど)、牛乳、みそ汁、ポタージュスープなどがよいでしょう。

 

 ④  入 浴 : 高い熱があるときや元気がないとき以外は、入ってもかまいません。

 

再診が必要な場合

 ● 水分をあまり摂らず、尿量が少なくなってきたとき

 ● 元気がなくて、ぐったりしているとき

まとめ

病原体

アデノウイルス

感染経路

飛沫感染・接触感染

潜伏期間

57

周囲に感染させうる期間

咽頭から2週間、糞便から数週間排泄される。(急性期の最初の数日が最も感染性あり)

登園・登校基準

主な症状(発熱、咽頭発赤、眼の充血)が消失してから2日を経過するまで