突発性発疹

生後6ヵ月頃から1歳ぐらいの赤ちゃんが、ヒトヘルペスウイルス6型というウイルスに感染することで起こる疾患です。

突発性発疹

 

突然の高熱がまる3日間続きます。熱が下がるとほぼ同時に発疹が出ます。発疹は、体や顔が中心で、手足にはあまり出ません。およそ3日で発疹は消えます。

高熱のときより、熱が下がって発疹が出るときのほうが機嫌が悪くなるのが特徴です。

便がゆるくなることもあります。

生まれて初めての発熱であることが多く、咳や鼻みずはあまり出ません。

ヒトヘルペスウイルス6型には、1歳のうちにほぼ100%のこどもが感染しますが、症状がでる(突発性発疹になる)のはそのうち約70%だけです。後の人はかかっても症状が出ず普段通り元気なので、いつの間にかかったのか分かりません。

尚、2~4歳頃のやや遅れた年齢にみられる突発性発疹もあり、これはヒトヘルペスウイルス7型の感染が原因です。

治療

症状にあわせて治療しますが、特効薬はありません。熱が高くて機嫌が悪ければ熱さましを使います。発疹に塗り薬などは必要ありませんので、発疹がひくまで自然に待ちましょう。

家庭で気をつけること

 ①  高い熱 : 高い熱が続きますので、熱さましを適度に使用し、赤ちゃんが過ごしやすいようにしてください。

  着せすぎ、掛けすぎに注意し(熱がある間は普段より1枚薄いぐらいでよい)、いやがらなければ冷えピタなどを使ってもかまいません。

 

 ②  水 分 :  水分を十分にとることが大切です。

母乳・ミルクの飲みが悪ければ、お茶、果汁、イオン水などでもかまいません。

 

 ③  離乳食 : 食べれるなら、いつもどおりに与えてください。嫌がるなら無理をしないように。

 

 ④  入 浴 : 高い熱があるときや元気がない間は控えましょう。熱が下がった後は、発心があっても入ってかまいません。

  発疹は、体が温まると赤みが強くなり悪化したようにみえますが、さめると元に戻りますので、心配はありません。

 

まとめ

病原体

ヒトヘルペスウイルス6型・7

感染経路

飛沫感染・経口感染・接触感染

潜伏期間

10

周囲に感染させうる期間

感染力は弱いが、発熱中は感染力がある

登園・登校基準

解熱後1日以上経過し、全身状態が良いこと