ヘルペス歯肉口内炎

ヘルペス歯肉口内炎

6ヶ月から3歳くらいのこどもが「単純ヘルペスウイルス」に初めて感染した時に起こります。

 

発熱に続き、はぐきが赤くはれて出血しやすくなります。

 

舌や口の中に口内炎がたくさんできてとても痛がります。

口の中が痛いので食べられず、よだれが多くなります。ひどいときは水分も飲めなくなり脱水症になることがあります。

熱は4~5日でおさまりますが、口の中の痛みやはれは1週間くらい続きます。

治療

ヘルペスウイルスの特効薬(アシクロビル)を使いますが、ある一定期間は、発熱や口の痛みは続きます。高熱が出るので、解熱熱も処方します。症状が重い場合は、入院して点滴治療が必要な場合もあります。

家庭で気をつけること

 ① 高い熱 : 高い熱が続く場合もありますので、熱さましを適度に使い、お子様がすごしやすいようにして下さい。

 

 ② 食 事 :口の中が痛いときは、熱いもの、塩味や酸味の強いもの、かたいものはひかえて、しみないものを与えましょう。

  プリン、ゼリー、アイスクリーム、さましたおじや、豆腐など食べやすいものを与えるようにしましょう。

 

 ③ 水 分 :十分に水分を摂るようにしましょう。

  オレンジジュースなどすっぱいものはしみますので控えて、牛乳、麦茶、薄めのみそ汁やポタージュスープなどがよいでしょう。

 

 ④ 入 浴 :高い熱があるときや元気がないとき以外は、お風呂に入ってもかまいません。

 

もう一度受診した方がいい場合

 ● 口の中が痛くて水分がとれないとき

 ● 高い熱が3日以上続くとき

 ● 元気がなくてぐったりしているとき

まとめ

病原体

単純ヘルペスウイルス

感染経路

接触感染 (水疱内にあるウイルス)

潜伏期間

2日~2週間

周囲に感染させうる期間

水疱を形成している間

登園・登校基準

発熱がなく、よだれが止まり、普段の食事ができること(歯肉口内炎のみであればマスク着用で登園可能)