じんましん

じんましんは子どもによくみられる、かゆみを伴う赤い膨疹(蚊にさされたときのように皮膚がもりあがった皮疹)です。形も大きさもいろいろで、急に出てきて、体のあちこちに地図状に広がります。

原因

風邪や胃腸炎など体調が悪いときや疲れたときに、普段通りの生活をしている中で突然出てくるタイプのじんましんがもっともポピュラーなじんましんです。このじんましんは、出たりひいたりをくり返しながら2~3日から1週間くらいで落ち着いていきます。通常は、入浴・就寝・食事など体が温まり皮膚の血行が良くなる状態でじんましんは悪化し、逆に冷やすことでましになります。このタイプでは、原因を特定することは困難で、血液検査などでアレルギー検査をしても原因に結びつくことはほとんどありません。

 

一方で特定の食べ物を食べると出る場合(食物アレルギー)や、薬、動物、花粉などに対するアレルギー症状としてじんましんが出る場合もあります。これらの場合は、原因物質を食べた(あるいは触れた)後すぐから症状が出始め、通常1~2時間以内に症状のピークがあり、その後は消退していきます。このタイプのじんましんでは、問診や検査によって比較的簡単に原因物質を特定できる場合が多いです。また、寒さ、暑さ、発汗、感染などがじんましんの原因になる場合もあります。じんましんが出た場合、食事に思いあたることがあれば、しばらく食事日記をつけてみて、場合よっては、アレルギーの血液検査を考えてもよいでしょう。

 

これら以外に、原因不明の何ヵ月も続く慢性じんましんもあります。

治療と家庭で気をつけること

①  薬による治療

アレルギー反応をおさえる飲み薬(主に抗ヒスタミン薬)を使います。かゆみをやわらげる目的でぬり薬も使います。なおりが悪い場合や何度もくり返してじんましんをおこす場合は、アレルギーをおさえる飲み薬を何週間か続けることもあります。

 

②  冷やす

冷タオルやクーラーで体を冷やすと楽になります。

 

③  入 浴

ひどいときはひかえましょう(暖まると悪化することが多いため)。

 

④  病院へ

ゼーゼーと息が苦しそうなとき、おなかを痛がって苦しそうなときは早く受診を。じんましんが1週間以上出たり退いたりするときも緊急性はありませんが受診を。

『仮性アレルギー』に注意!

体の中で食物アレルギーの反応が起こると、体にある肥満細胞という細胞が、かゆみをおこす物質(ヒスタミンなど)を放出して、最終的にはじんましんが出ます。これら一連の反応はすべて自分の体の中で起きています。

ところが、これらのかゆみをおこす物質(ヒスタミンなど)は、いろいろな食べ物の中にも含まれており、これを食べることによって、アレルギー体質でもないのに、あたかも食物アレルギーの反応が起きたかのように、じんましんが出ることがあります。これを仮性アレルギーといいます。

 

● かゆみ物質多く含む食品

(鮮度の落ちた赤身魚、エビ、ホウレンソウ、トマト、イカ、タコ、タケノコ等)

 

● かゆみ物質を遊離する物質を多く含む食品

(チョコレート、イチゴ、卵白、シイタケ等)

 

の2通りの場合があります。

 

じんましんがすっきりするまでは、これらの食べ物はひかえるようにして、もし食べるときにはよく火を通して食べるようにしましょう。